若い時より力をつけ初のＧⅠ制覇へ！古豪“ヨーホーレイク”に注目！

レースの構図：春のグランプリにふさわしい豪華メンバーが集結。

大阪杯を連覇したベラジオオペラが1番人気候補。

しかし、過去10年のデータでは1番人気の成績が単勝率31％、複勝率47％と低調で、波乱含みのレースとなる傾向がある。

特に注目すべきは年齢構成で、過去のデータから5歳馬が7勝と他世代を圧倒している傾向がある一方で、今年は7歳馬のヨーホーレイクが実力的に上位争いに絡む可能性を秘めている。

また、今年から開催時期が2週間前倒しになったことで、酷暑や馬場悪化を避ける効果が期待され、出走馬の質や頭数にポジティブな変化が見られる可能性がある。

注目馬：ヨーホーレイク(牡7歳)

～脚部不安による長期休養を乗り越えて、競走馬としてはベテランの域に達した本命候補～

● 長期休養から復帰した昨春以降に重賞2勝を挙げており、7歳とはいえまだキャリア13戦と高齢馬というにはほど遠い実戦経験の持ち主。

前走の大阪杯では隣の馬が暴れた影響で出遅れ、直線でも進路を探しつつの競馬だったが、しっかりと脚を伸ばして3着に入線。

この時は普段とは違う後方からの競馬だったが、結果的にロスなく運べた格好で、今期はコンディションがかなり高いレベルで整っているように感じられる。

特筆すべきは京都記念での勝利で、この時は体重が534キロと過去最高の馬体重でプラス20キロという重い状態でありながら、非常にタフな馬場で勝ち切ったこと。

血統的に重馬場はプラスに出ると考えられており、それを証明する形となった。

展開予想：序盤から先行する馬より、道中じっくり構えて3～4コーナーのロングスパート合戦で押し上げていけるタイプが有利。

初角通過順では5番手以内複勝率40％に対し、6番手以下複勝率103％と後者に軍配が上がる傾向がある。

展開的には中団から後方での競馬になると予想され、ヨーホーレイクの持ち前のスタミナとロングスパート能力を活かして直線で一気に差し切るパターンが理想的。

岩田望来騎手の手腕も重要なファクターとなり、過去の宝塚記念での経験を活かした騎乗が期待される。

■ 1週前追い切り評価（5月28日）

栗ＣＷ 良　7F 95.6 64.8 50.3 35.7 11.0 (G前一杯追)

評価：A（非常に良い）

前走は少し反応が甘い追い切りだったが、今回は瞬時に反応している。体つきは少し太いが中身は出来て来ている。今の所は前走よりも良い状態。

結論

◎本命：ブレイディヴェーグ

　→ 2200メートルでの無敗記録、重馬場適性、そして現在の好調ぶりを総合的に判断すると、G1初制覇も狙える。

○対抗：ベラジオオペラ

　→ 大阪杯連覇の実績を評価。安定した成績と操縦性の高さから馬券圏内は確実視される。

穴候補：アーバンシック

　→ 菊花賞馬の実績は高く評価できる。前走日経賞3着も展開や条件を考慮すると同情の余地があり宝塚記念での巻き返しに期待が持てる1頭。

なお、各馬の仕上がり状態は勝敗を分ける重要な要素となる。最終追い切り診断にも注目していただきたい。